もえぎの丘は、平成27年4月1日に川崎市中原区井田に開設しました。障害をお持ちの方が充実した日中を過ごすための生活介護の施設です。 “もえぎ”とは、芽が出て成長をはじめる。また、若葉が芽吹きはじめた木を表します。特別支援学校の卒業生にとって、それ以外の方にとっても、もえぎの丘との出会いが新たなる希望のスタートとなることを願って名づけました。 |
もえぎの丘の職員は、利用者さん達と対話をする時間を惜しみません。むしろとても楽しんでいます。どんな障害があっても内面には必ず年齢相応の言葉や思いがあることを知っているからです。表に出せない言葉を、瞬きや指の動きや呼吸、目の輝き等から聞き出すことに喜びを感じながら、毎日お互いに寄り添い合うことができていると感じます。
分からないように見えたとしても、またとても幼く見えたとしても、それは間違いです。本質は、年齢相応の社会経験を積んだ一人のその人です。そのため、日常のことも、将来にかかわる重要なことも、それぞれに合わせた方法で丁寧に説明をしてから、ご本人に決めていただきます。自己決定支援とは、ご本人が自分の意志で考え、行動し、人生を歩いて行けると信じることから始まるのではないでしょうか。
もえぎの丘の職員は、利用者さん達の前を歩きません。利用者さん達は、自分で扉を開け、明かりをつけて進んでいきます。先回りして扉を開けたり、靴を出したり、鞄を預かったりしません。ご自身でできることを、していただいています。お手伝いしてあげないのかしらと、少し冷たく見えることもあるかもしれませんが、自分の所有物を自分で管理し、自分で扉を開けて前へ進んでいくことが、一人の人として自尊心や自信、生きる力を育むと考えているからです。
ご自身で体をうまく扱えない方に対しても、勝手に車椅子を操作したりしません。ご本人の体の一部と考えて、そっと触れるようにしています。カバンを勝手に開けたりしません。必ずお声を掛けてご了承をいただいてから、開けさせていただきます。
もえぎの丘の職員は、大きな声を出しません。必要がないからです。行動障害と言われるような表現について、周囲への影響などを考えて止めてもらいたい時には、「私はこう思います、あなたはどう思いますか?」と相談します。そうすることで、そのうちに自分で考え表現を変えていけると信じているからです。
詳しくは
、「もえぎの丘の考え方」をご覧ください。
利用希望や就職希望の方へ向けた見学、社会福祉実習の受け入れなど喜んでお受けいたしますので、ぜひ一度もえぎの丘へ遊びに来てください。
住所 |
〒211‐0035 川崎市中原区井田3‐14‐1 |
TEL |
044-982-3731 |
FAX |
044-982-3732 |